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スマートフォンと補聴器の連携機能を各社比較


【監修】千葉 星雄
にじいろ補聴器 店長
言語聴覚士・認定補聴器技能者
現在、多くの方が利用するようになったスマートフォン。そんなスマートフォンと連携して便利な機能を使うことのできる補聴器が増えてきています。主にMade for iPhone(MFi)補聴器と呼ばれるiPhoneとの連携を前提とした器種が多く発売されています。
そこで今回は、補聴器とスマホを連携することでどのようなことができるようになるかをご紹介します。
各社補聴器と連携するためのスマホアプリを提供していますが、そのアプリの紹介を中心に各メーカーの連携機能を比較していきます。
リサウンド リンクス クアトロ
リンクス クアトロは、デンマークの補聴器専業メーカー「GNリサウンド」から2018年10月に発売された補聴器です。遠隔サポートを受けることのできる補聴器が音質もさらに向上しました。
リサウンド・スマート3Dアプリ
主な機能
・音量調節
・プログラム変更
・消音(ミュート)
・イコライザーによる音質調整
・雑音抑制レベルの変更
・「補聴器を探す」機能
リサウンド・アシスト遠隔サポート
アプリを使ってお店へ再調整を依頼することができます。忙しくてお店に行けなくても新しい設定に変更可能。要望に基づき、装用記録や今までの調整履歴などから専門家が総合的に判断し、きこえの再調整を遠隔サポートで行います。

直接ストリーミングはiPhoneとAndroid10以降に対応
通話音声や音楽を補聴器に直接飛ばすストリーミング機能はiPhone及びAndroid10以降に対応しています。Android9以前の場合、ストリーミングは、別売りの「携帯ユナイトⅡ」が必要になります。
※リサウンド・スマート3Dアプリ自体はAndroid9以前でも機種によって使用可能です。
ワイデックス EVOKE(イヴォーク)
EVOKE(イヴォーク)は、デンマークの補聴器専業メーカー「ワイデックス」から2018年9月に発売された補聴器です。AI機能搭載により自分好みの音質を補聴器が学習してくれるというのが特徴です。
EVOKEアプリ
主な機能
・音量調節
・プログラム変更
・消音(ミュート)
・聞きたい方向の切り替え
・イコライザーによる音質調整
・「補聴器を探す」機能
サウンドセンス ラーン
「少し聞きづらいな」と思ったら、EVOKEアプリが提案する2つの選択肢から好みの音を選んでいくだけで、その時にぴったりな音にカスタマイズできます。

直接ストリーミングはiPhoneのみ対応
通話音声や音楽を補聴器に直接飛ばすストリーミング機能はiPhoneだけに対応しています。残念ながらAndroidはイヴォークへの直接ストリーミングに対応していません。Androidへのストリーミングは、別売りの「COM-DEX」が必要になります。
※EVOKEアプリ自体は一部Android機種で使用可能です。
オーティコン Opn(オープン)・Opn S(オープンエス)
Opn(オープン)は、デンマークの補聴器メーカー「オーティコン」から2016年に発売された補聴器です。2019年にはハウリング抑制機能などが強化されたOpn S(オープンエス)も発売されています。
オーティコンONアプリ
主な機能
・音量調節
・プログラム変更
・消音(ミュート)
・「補聴器を探す」機能
Hearing Fitness(ヒアリングフィットネス)
Hearing Fitnessは、難聴を持つ方々が、健康管理のために補聴器とその使用状況に関する情報を管理できるようにするためのものです。
装用時間や日常の聴取環境、装用目標時間の達成度といったユーザーの補聴器の使用状態に関する情報の見える化が可能となります。

直接ストリーミングはiPhoneのみ対応
通話音声や音楽を補聴器に直接飛ばすストリーミング機能はiPhoneだけに対応しています。残念ながらAndroidはオープンへの直接ストリーミングに対応していません。Androidへのストリーミングは、別売りの「コネクトクリップ」が必要になります。
※オーティコンONアプリ自体は一部Android機種で使用可能です。
スターキー Livio・Livio AI(リビオ・リビオAI)
Livio(リビオ)およびLivio AI(リビオAI)は、アメリカの補聴器メーカー「スターキー」から2019年6月に発売された補聴器です。Livio AIは3Dセンサー内蔵により身体活動のモニタリングも可能となっています。
Thrive(スライブ)アプリ
主な機能
・音量調節
・プログラム変更
・消音(ミュート)
・音質調整
・指向性や雑音抑制レベルの変更
・「補聴器を探す」機能
コンフォートブースト
雑音抑制を通常よりも強力に働かせ、騒音下での快適な聞こえを提供します。Triveアプリを通してのみ使用できる機能です。

直接ストリーミングはiPhoneとAndroid10以降に対応
通話音声や音楽を補聴器に直接飛ばすストリーミング機能はiPhone及びAndroid10以降に対応しています。Android9以前の場合、ストリーミングは、別売りの「リモートマイク+」が必要になります。
※Thriveアプリ自体は一部Android機種で使用可能です。
フォナック マーベル
マーベルは、スイスの補聴器メーカー「フォナック」から2019年6月に発売された補聴器です。iPoneだけでなく、Androidやフィーチャーフォン(ガラケー)とも接続可能な補聴器です。
マイフォナックアプリ
主な機能
・音量調節
・プログラム変更
・音質調整
・指向性や雑音抑制レベルの変更
・消音(ミュート)

iPhone以外でもハンズフリー通話に対応
オーデオB-ダイレクトは、iPhoneだけでなく、AndroidやガラケーでもBluetooth接続することで、着信音や通話音声を補聴器で直接聞くことができます。
また、補聴器のマイクを使用して通話をするため、携帯電話を取り出さなくてもハンズフリーで通話が可能です。
シグニア Nx
シグニアNxは、シンガポールの補聴器ブランド「シグニア」から2018年1月に発売された補聴器です。自分の声の響きを抑える機能など、独自の機能を搭載しています。
Signia App(シグニアアプリ)
主な機能
・音量調節
・プログラム変更
・指向性の切り替え
・電池の残量等の確認

直接ストリーミングはiPhoneのみ対応
通話音声や音楽を補聴器に直接飛ばすストリーミング機能はiPhoneだけに対応しています。残念ながらAndroidはシグニアNxへの直接ストリーミングに対応していません。Androidへのストリーミングは、別売りの「ストリームラインマイク」が必要になります。
※シグニアアプリ自体は一部Android機種で使用可能です。
まとめ
日々の生活を便利にしてくれるスマートフォンですが、補聴器と連携させることで毎日の聞こえをさらにサポートしてくれます。
こういった補聴器を購入する前には、ご自身のスマートフォンが連携機能に対応しているかを必ず確認するようにしましょう。
(本記事は、言語聴覚士が作成・監修しています。)
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この記事を監修した人

にじいろ補聴器 店長
言語聴覚士・認定補聴器技能者
千葉 星雄(ちば としお)
北海道出身・北海道大学 工学部 卒業
茅ヶ崎リハビリテーション専門学校 言語聴覚学科 卒業
言語聴覚士免許取得後、補聴器専門店と補聴器メーカーでの勤務を経てにじいろ補聴器を開業。