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Android 10の補聴器連携機能を徹底解説


【監修】千葉 星雄
にじいろ補聴器 店長
言語聴覚士・認定補聴器技能者
iPhoneとともに世界中で人気のあるAndroidスマートフォン。これまで、スマホと補聴器の連携機能についてはiPhoneが一歩リードしていましたが、2019年9月にリリースされたAndroid 10では、待望の補聴器連携機能が追加されました。
Android端末と補聴器を連携させると一体何ができるのか、また、どのように設定するのかなどを詳しく説明します。
スマホと補聴器の連携により、日々の生活をもっと便利に楽しくすることができるかもしれません。
Android 10はPixelシリーズからリリース開始
Android10は2019年9月4日時点では、Google謹製のスマートフォン「Pixel」シリーズにアップデートが配信されています。
Pixel端末をお持ちでアップデートがお済みでない方は「設定」画面からアップデートを行いましょう。
※アップデートにより一部のアプリが正常に動作しなくなる可能性もありますのでご注意下さい。
対応補聴器(2021/10/1時点 にじいろ補聴器調べ)
補聴器のファームウェアのアップデートが必要な場合があります。詳しくは販売店スタッフにお問合せ下さい。
Android 10の補聴器連携機能
中継器不要の音声ストリーミング
これまでAndroidスマートフォンから補聴器への音声ストリーミングには、ほとんどの場合、別売りアクセサリーである中継器が必要でした。
Android 10では、対応する補聴器に対して中継器不要で直接音声ストリーミングが可能です。※android10以上かつASHA対応スマホに限ります。
音声ストリーミングは、Bluetooth Low Energy(BLE)によって行うことにより、消費電力を抑え、長時間の利用を可能にしています。
スマホから補聴器への音声ストリーミング実現により、通話音声を補聴器を通して聞いたり、YouTubeなどの動画の音声や音楽なども補聴器をワイヤレスイヤホン代わりにして使用することができるようになります。
中継器の持ち運びや電源について気にする必要もなくなるので、より気軽にストリーミングを楽しめます。
Android 10と補聴器の連携方法

Android 10と補聴器を連携させる際には、各補聴器に対応したアプリ等に示された手順に従って設定してください。
2019年9月4日時点でAndroid10の直接ストリーミング機能に対応している「リンクス クアトロ」の場合、専用アプリの「リサウンド・スマート3Dアプリ」で補聴器のファームウェアをアップデートして接続しなおすことで、直接ストリーミングが可能になります。
正しく接続されると、Android10の設定画面⇒ユーザー補助⇒補聴器の欄に、接続中の補聴器が表示されます。
連携時の注意点
ファームウェアのアップデート後は再度接続をし直す必要がある場合があります。以前接続されていたBluetoothデバイスの一覧に過去の設定が残っている場合は一度削除してから連携し直してください。
まとめ
ついにAndroidでも実装された補聴器への直接音声ストリーミング機能。対応するスマートフォンや補聴器の器種はまだ限定的ですが、今後対応する機種は拡大していくことでしょう。
Android 10には補聴器への音声ストリーミング機能の他にも様々な機能が追加されています。より便利にAndroid端末を活用していくことができるでしょう。
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この記事を監修した人

にじいろ補聴器 店長
言語聴覚士・認定補聴器技能者
千葉 星雄(ちば としお)
北海道出身・北海道大学 工学部 卒業
茅ヶ崎リハビリテーション専門学校 言語聴覚学科 卒業
言語聴覚士免許取得後、補聴器専門店と補聴器メーカーでの勤務を経てにじいろ補聴器を開業。