オーダーメイド補聴器の特徴とカスタマイズ

にじいろ補聴器 夏の補聴器乾燥器キャンペーン
オーダーメイド補聴器
千葉 星雄

【監修】千葉 星雄

にじいろ補聴器 店長
言語聴覚士・認定補聴器技能者

補聴器には、大きく分けて「耳かけ型」と「耳あな型」という種類があります。
耳あな型は一人ひとりの耳の形に合わせてオーダーメードで作成する補聴器です。

この記事では、オーダーメイド補聴器(カスタム補聴器)ならではの魅力や特徴、カスタマイズについて解説していきます。

耳型を採型して自分だけのオリジナル補聴器を作成

オーダーメイド補聴器を作成するにあたって必須となるのが「耳型採取(インプレッション採取)」です。
印象材と呼ばれる硬化剤を耳の中に注入し、固まってから取り出すことで耳型を採型します。

この耳型をもとに、各メーカーの工場で補聴器が作成されていきます。
現在、多くのメーカーではこの耳型をスキャンし、いわゆる3Dプリンターのような技術で補聴器の外殻(シェル)を作成しています。

一人ひとりの耳型に合わせて作成されたシェルの中に、補聴器に必要な各種パーツが組み込まれていき、世界にたった一つのオーダーメイド補聴器が完成します。

※耳型採取は言語聴覚士認定補聴器技能者に依頼しましょう。また、手術歴のある耳や、鼓膜のない耳の耳型採取は販売店では実施できません。補聴器相談医にご相談ください。

オーダーメイドならではの安定感

できあがったオーダーメイド補聴器は一人ひとりの耳の形に合わせて作成されているため、ぴったりと耳の中に収まり、安定感も抜群です。

正しく装用できていれば、使っている最中に補聴器が落下するということはまずありません。

耳介の集音効果を利用した自然な聞こえ

耳介(耳たぶ)には効率的に音を集めて耳の中に届ける集音効果というものがあります。
耳あな型補聴器は耳の中にすっぽり収まるので、耳介の集音効果を活用することが可能です。

※耳かけ型でも、疑似的に耳介効果を再現する機能が搭載されている器種が増えてきています。

様々なオプションで自分専用にカスタマイズ

耳あな型補聴器でオーダーメイドできるのはシェルの形だけではありません。
様々なオプションを選択することで、より使いやすい補聴器を作り上げることが可能です。

※メーカー、器種によってカスタマイズ可能な項目は異なります。

シェル、フェイスプレートの色

カラーシェル

耳あな型補聴器といえばベージュというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、赤・青のカラーシェルやクリア(透明)のシェルを選択できる場合もあります。
特に小型の補聴器であれば、シェルは外からは見えない部分なので、お好みの色を選んでみてもいいかもしれません。

また、外側に見える電池ケースの付いている面をフェイスプレートといいますが、このフェイスプレートの色も器種によっては選択可能です。
肌の色に合わせたり、より小型で耳の奥に入るタイプであれば暗い色にして目立たなくしたりといったことも可能です。

ボリュームコントロールとプッシュボタン

ボリュームコントロール

補聴器のボリュームを操作するためのつまみをボリュームコントロール(VC)といいます。
また、補聴器のプログラム(音の種類)を切り替えるためのボタンをプッシュボタンといいます。

これらを取り付けることで、自分で簡易的に補聴器の音量調整などを行うことができるようになります。
ただし、耳の奥に入る小型のタイプだと、スペースの問題でこれらを取り付けることができない場合もあります。

取り出し用のテグス

輪状テグス

耳あな型補聴器を耳から取り出す際のつまみとなるのがテグスです。

通常は棒状の一本テグスというものが取り付けられますが、手先が器用でない方などには、写真のような少しつまみやすくなる輪状テグスというものに変更可能です。

ベント

耳あな型補聴器は耳の中をふさぐため、こもり感や自声の響きを感じてしまう場合もあります。
そこで、ベントと呼ばれる通気孔を補聴器にあけることで、こもり感や自声の響きを軽減することが可能です。

ベントの大きさや形状は様々ですが、聴力に合わせて最適なベントが選択されます。

ベントを大きくしすぎると、十分な音量が確保できなくなったりハウリングが起こってしまう可能性もありますので、まずはお店で適切なベントを選択してもらい、必要に応じて修正を加えていくのが良いでしょう。

テレコイル(Tコイル)

補聴器を補助する装置として、磁界を発生させる磁気誘導ループというものがあります。
この磁気を音声信号に変えるために必要なのがテレコイル(Tコイル)です。

磁気誘導ループの設置された会議室やTコイル対応の電話を使うときに、このテレコイルがあると、直接補聴器に音声が飛んでくるので、より聞き取りやすくなります。
また、デジタル補聴援助システム「ロジャー」も使用できるようになります。

テレコイルを搭載するためには、補聴器もある程度大きいサイズが必要になります。

まとめ

自分の耳型に合わせた形状で、様々なカスタマイズも可能なオーダーメイド耳あな型補聴器。
ここで記載した項目以外にもカスタマイズ可能な場合もありますので、注文の際にスタッフとよく相談すると良いでしょう。

ぜひ、あなたも世界にひとつだけのオリジナル補聴器を作ってみてください。

(本記事は、言語聴覚士が作成・監修しています。)

この記事を監修した人

千葉 星雄

にじいろ補聴器 店長
言語聴覚士・認定補聴器技能者

千葉 星雄(ちば としお)

北海道出身・北海道大学 工学部 卒業
茅ヶ崎リハビリテーション専門学校 言語聴覚学科 卒業
言語聴覚士免許取得後、補聴器専門店と補聴器メーカーでの勤務を経てにじいろ補聴器を開業。